Report…2011

2011-05-17

Yさんは私のお教室で一番長く現在も月2回きちんとお通いいただいている生徒さんです。
手がとてもきれいでとても早い。。
優しいタッチでお刺しになるので同じ作品を刺してもシャープな私の手よりふんわりとした感じが伝わります。
作品も私の2倍以上お持ちでしょう。
作品展の時などは彼女の作品は沢山あってピックアップできないので「全部持ってきてね。」と言うと
にっこり微笑みながら十数枚持っていらっしゃいます。

昨年のリポートで私が生まれる前くらいの昔のご本をお借りしたことをお伝えしましたが
素敵なデザインが沢山あり機会があったら復元したいな・・と思っておりました。
私が刺すと50年くらい?先になりそうなので信頼のおけるYさんにお願いして刺していただきました。
生地の色を選び図案を起こし糸の色、太さを選び、ステッチを選び・・
阿吽の呼吸でことが進み彼女は涼しいお顔で1ヶ月くらいで刺しあげてしまいましたよ。
いかがですか。中央の地刺しはアジュールで・・・

他にも数人の方に復元シリーズをお願いしているので出来上がりがとっても楽しみです。
図案がないので冊子の写真を拡大して図案を起こしますがそんな苦労もいっぺんに飛んでしまうのでした。
2011-05-15

ずっと使用していた様々な刺繍参考図書を入れて持ち歩いていたグリーンのTUMIのキャリーバッグが
たぶん重量オーバーでしょう。うまく動かなくなってしまいました。
御殿場アウトレットでサムソナイトのキャリーをとってもお安くゲットしました。
2代目移動図書館です。
このバッグの他に例の糸を入れるお化粧BOXと生地と・・各教室に持ち歩く荷物はいつもたっぷり。
TUMIには付いていたフックがこの新しいバッグにはないのでそれなら作ってしまおうと思いたち
Hさんから「先生使ってね!!」といただいたカフカベンダーのリボンを使用してドロンワークを合わせて一気に作り上げました。
ドロンワークから覗く生地は私の大好きなブルーグレーの色で・・
なんだかとっても私らしい出来栄えでうれしくて早速ブログ記事に。
2011-05-09

私の外のお教室、湘南台教室が今年で丸5年を迎えその記念にと単独で作品展を開催することになりました。
他のカルチャーにお通いだったK会長がご自身の地元でハーダンガーのサークルを作りたい・・とお話をいただいてから
早5年半。はじめは「そんな遠いところに行けない。」とお断りしたのですが「あの道を通れば近いかも。」「いやあの道が・・」と後向きな私に道順を書き示したFAXを次々送ってらっしゃるのでお断りするために一度車で出向き
こんなに時間がかかるからいけませんとお話しようと思って出かけたところ1時間と少しで着いてしまい、
これはしなくてはいけない仕事だあ~と決めて出かけるようになったのが始まりです。
月に1回午前のみのクラスがあっという間に人数が増え月2回に。
そして午前、午後と月に4クラス持つようになってしまいました。
サークルには会長はじめ各担当が分担され会則はもとより総会も開催されそれはお見事な運営ぶりです。
私はお客様で出向くだけですっかり甘えてしまっています。

今回も作品展実行委員会が作られ着々と準備を進めてこられました。
途中計画停電でお話がなくなりそうなこともありましたがその困難も乗り越え葉書が準備されいよいよ開催の運びとなりました。
作品展も私はお客様で何点か作品を飾らせていただきますがノータッチで見学にだけ参ります。
ご来場の方へのプレゼントまで手作りなされ心のこもった展示となりそうです。
どうぞ足をお運び下さいませ。

2011年5月19日(木)~5月22日(日)10:00~17:00最終日のみ~16:00
湘南台文化センター公民館1Fギャラリー

会場はいつもお教室をしている文化センターの1F部分となります。
2011-04-23

先日のリポートでクスミのお茶をご紹介したら多くの方々から
「私も大好き!」「見つけたのですぐ買いました。」「通販で頼みました。」・・etc
とご連絡いただきました。改めて生徒さん方の好奇心とHPの影響力にびっくりしているところです。

震災後のリポートに載せた詩にもNさんから「先生、私何の本か知ってます!」とお知らせいただきました。
ルーマー・ゴッテンという女流作家の書いた人形の家という(イプセンではなく)児童文学でした。
そのあとMさんからも詩からネットで検索をしたとのこと。
お知らせいただいた後すぐ本屋に出向き見つけてすぐ読み直してみましたよ。
ひいおばあさんから受け継がれているお人形とドールハウスのお話なのですが
受け継がれたもののもう1つに壁にかけられたクロスステッチのサンプラーもありそこにかがられた詩があの詩でした。

せめてこの花束をかがりましょ、心静かな日々に集めてきた花束を、
そぼふる雨、しめやかな風、さんさんと照る日のおりおりに・・

花とも人とも、またけものとも飛ぶ鳥とも友となって、
神よ、この世にうつろうわが一生を心満ちたりて過ごさせたまえ、
死が召すまで、この世にいとまつげるまで。

全文のご紹介でした。

さて、画像はもうなくなってしまったRubanのお3人からお店の名誉会員だった証に
ALDINのブランケットをプレゼントいただきました。
端にADのロゴが縫い付けられていたのでその隣にFさん、Oさん、Wさんお3人のお顔を思い浮かべながら
3つのハートを刺しました。

「私は刺繍の女よ!」前出のフランス刺繍の先生のように私も多くの方と繋がってかがりつづけましょうっと。
2011-04-21

私のお教室にフランス刺繍の先生をなさっている方がいらっしゃいます。
お忍び?というほどではありませんがご自分の巾を広げるため様々なステッチにチャレンジしてくださっています。
私の母くらいのご年配にもかかわらずとても好奇心旺盛でいつも笑顔で「私は刺繍だけの女なの」なんて可愛いことを
おっしゃいます。
ご自分の方の作品の締め切りが迫ると徹夜も平気でなさり尖った針を使うフランス刺繍ですので
左の中指を針で刺しすぎて膿んだりしても顔色変えずに刺し進めていく姿は私のお手本です。

画像は「先生作っちゃったわ!」とちいさなトートバッグを見せてくださったもの。
ハーダンガーとフランス刺繍を見事に勝手にアレンジしてしまいます。
生地の目数を追って刺すハーダンガーとフリーで下絵を描くフランス刺繍。
バラの花びらのロング&ショートステッチはさすがです。花びらの流れに沿って
きれいな曲線がでていて一朝一夕には刺せない技術があります。
たまに冊子の図案にこんな合体物があると他に刺せる人はいないからと難しいものをお願いしてしまいます。
今もアウトラインステッチがくねくねと廻るデザインをお願いしているところです。
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