Report…2012

2012-07-02




こちらもビューポイント。
イタリア刺繍の数々です。(今見ても凄い!)
イタリア刺繍を総称してプントアンティーコと呼びますが中でも上段の作品はレティチェッロという技法で大きくあけた穴に糸をボタンホールで埋めていきます。
様々な国で同じような技法が使われていますが土手のサテンの取り方が違ったりフォーサイドの周りの糸を抜いたりとかいろいろです。
糸を抜いてそこをかがる・・という大きなくくりで言えばこれらの手法もハーダンガーもドローンワークの仲間です。
穴が大きくあく分ゴージャスですよね。
あとは生地の目数の問題です。
2012-06-27

もう1つクロスステッチを・・・

今回是非見ていただきたかったビューポイントです。
フレメの花糸を使用してクロスステッチとハーダンガーを組み合わせた作品です。
この3作品はきっとお好きよねと思われる生徒さんにお願いして?刺していただいた作品です。
大好きな優しい花糸+素晴らしいクロスの図案+ハーダンガーの醍醐味+刺し手の生徒さんと ミソノの色選び&ステッチ&仕上げの相談=素敵な作品というわけで私のやりたい世界が 出来上ったのでした。

お世話になっているステッチハウスさんありがとうございました。
2012-06-27


今回 様々な形で融合し広がりを見せたクロスステッテ。
作品1点1点が生徒さんとのやりとりで生まれてきたものだけに感慨ヒトシオデス。。
色をイメージしてステッテを追いかけた作品。飾りたい場所特定で作り上げた作品。
仕上げの相談で裏うち布を決めたりタッセルをつけたり・・ドロンワークを合わせて見たり・・
マットの色を相談したり・・
前にもお話しましたがクロスステッチはバッテンに刺す刺し順をお教えして図案をお渡しすればそれで終りなはずなのですが
図案を選ぶ時のにこにこ顔+作品として仕上げるための手法の相談が楽しいのです。


この2点はお見事でした。

フランスのFlammarionからの図案ですが素晴らしい図案で
本を見た時から一目ぼれで生徒さんにお勧めしているデザインです。
2色の配色は生徒さんのお好みであとはひたすら根気だけ。。

左は色をリンクさせたブルーグレーの生地を裏打ちしてタペストリーに、
右はやはり色をリンクさせたこちらはマットを入れ額装に・・・

うわー素敵!と見るだけでなく色の違い、仕上げの違い等をご覧にいれたくてあえて並べてお飾りさせていただきました。




2012-06-27

この壁面は1作目からのカリキュラムのコーナーでした。
7作目まで様々なステッテが入ったり生地の目の大きさを変えたり 素材を変えたりして楽しめるよう
先が刺したくなるように組んでいます。
それぞれの刺したいお色でご用意しますので皆さんそれぞれ。

こちらはカリキュラム5作目、ハーダンガーとドロンワークを組み合わせ仕上げにリボン刺繍で飾った小額ですが
昨年鎌倉のカリキュラムにも組んだので 沢山の作品が集まりました。
でも1つとして同じものがなくそれぞれの生徒さんが糸の色やリボンの色を楽しそうに選んでいらしたお顔が
目に浮かぶのでした。
2012-06-20

さあ先を急ぎましょう。いよいよ生徒さんの作品群です。
本当は1つずつ大きくアップしてコメントをおつけしたいところではありますが
くまなく撮ったはずの写真もうまく撮れていなかったりライトで光ったりで
また機会があったらギャラリーの方でご紹介することにして掻い摘んで
違う視点からご案内できれば・・と思っています。

先ず額のコーナー

特筆すべきは上の2点。
左は16目の生地をお使いの作品です。
イタリア刺繍の図案に私がハーダンガーを組むことをお勧めして作り上げたパターンです。
しつけも4目ではなくイレギュラーでしたし1目がとても細かいこともあって
1日ごとに「せんせ、合いません!」「せんせ、合いました!」を10回くらいメールが来て
そのたびに一喜一憂した想い出の?作品です。
もちろん合わないたびに解くわけですから毎回なぜ合わないのかの確認をし合い刺し直すわけですから途中何度投げ出されるかと・・・
ですので先に額を用意して待っていて郵便で作品が届いた時は涙が出そうでした。
よくやられました。そして素晴らしい出来上りです。

右の作品は作品展の2か月前に刺したいとおっしゃった作品。
えっ2ヶ月?そうなんです。多分無理と何度申し上げたことか・・
その上途中で私までカットを間違え絶対無理!!!だったはずがド根性で仕上げました。
その勢いたるや!脱帽です。こちらも飾り付け当日会場に気付で届き開けた時には涙が出そうでした。

この2点は忘れられない作品になりました。
どちらも私よりご年配の方でその熱意、取り組む姿勢、女の意地でございました。
お2人とも長年刺し続けていらっしゃるからの技ではありますがこんなにさせてしまった私が怖い?です。
がしかし深い絆が出来たような気がします。ぼやぼやするなとお姉さま方に叱られそうで背筋が伸びる思いです。
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