Report…2012

2012-06-20

さあ先を急ぎましょう。いよいよ生徒さんの作品群です。
本当は1つずつ大きくアップしてコメントをおつけしたいところではありますが
くまなく撮ったはずの写真もうまく撮れていなかったりライトで光ったりで
また機会があったらギャラリーの方でご紹介することにして掻い摘んで
違う視点からご案内できれば・・と思っています。

先ず額のコーナー

特筆すべきは上の2点。
左は16目の生地をお使いの作品です。
イタリア刺繍の図案に私がハーダンガーを組むことをお勧めして作り上げたパターンです。
しつけも4目ではなくイレギュラーでしたし1目がとても細かいこともあって
1日ごとに「せんせ、合いません!」「せんせ、合いました!」を10回くらいメールが来て
そのたびに一喜一憂した想い出の?作品です。
もちろん合わないたびに解くわけですから毎回なぜ合わないのかの確認をし合い刺し直すわけですから途中何度投げ出されるかと・・・
ですので先に額を用意して待っていて郵便で作品が届いた時は涙が出そうでした。
よくやられました。そして素晴らしい出来上りです。

右の作品は作品展の2か月前に刺したいとおっしゃった作品。
えっ2ヶ月?そうなんです。多分無理と何度申し上げたことか・・
その上途中で私までカットを間違え絶対無理!!!だったはずがド根性で仕上げました。
その勢いたるや!脱帽です。こちらも飾り付け当日会場に気付で届き開けた時には涙が出そうでした。

この2点は忘れられない作品になりました。
どちらも私よりご年配の方でその熱意、取り組む姿勢、女の意地でございました。
お2人とも長年刺し続けていらっしゃるからの技ではありますがこんなにさせてしまった私が怖い?です。
がしかし深い絆が出来たような気がします。ぼやぼやするなとお姉さま方に叱られそうで背筋が伸びる思いです。