Report…2015

2015-12-04

先日お話した私の仕事を手伝ってくださるガガクラブのEさんは2007年から月に2回
皆勤賞で自宅に通ってきてくださっています。
ちょっとマニアックで重度の刺繍病。
いつも生地が見えないくらいステッチがいっぱい入った作品を選んでニマニマしながら
刺しています。「せんせ、次はこれが刺した~い」と言って選ぶ作品は手の込んだものばかり。
「勝手に刺せば~」と見捨てるのですがにこにこしながら「は~い刺します!」と元気なお返事。
夏の間私がいろいろお手伝いを頼んでご自分の作品が出来ないのに嫌な顔1つせず
「せんせの背中のファスナー開けたらアラジンのジーニーみたいににゅわ~んと出てきますから・・」
なんて言って助けてくださる。
お手伝いの仕事が一段落して「刺し終りました~」と刺しかけてストップしていた作品を
仕上げて持ってこられました。

 


 

いつもお手伝いアリガト!



2015-11-29

この週末は先日の撮影に続きプロセスの撮影をしました。
作品の作り方手順や使ったステッチを1枚1枚根気よく撮影します。
こうなっているものをこう刺すとこうなる・・・
そんな感じで1枚撮っては少し刺して次のポイントを…の繰り返しの作業でした。
帰りの電車はさすがに爆睡。う~ん達成感と共にワクワクが強すぎて
興奮しすぎ。アドレナリン出てます。。
編集のN女史、カメラマンのMさん プロのお仕事見せていただきました。
間違いなく良い本になります。 

 

 

 

 

HPには先日の「祈りを込めて」にもまだたくさんメールを
頂戴していますし単行本の出版のおめでとうメールも
とっても沢山いただきました。
お返事を差し上げておりませんが皆さんのエールが嬉しすぎます。
この場を借りて御礼申し上げます。

 

 

 

今日は山になっている仕事を放り投げ気分転換にクリスマスツリーを出しました。
2日にみえるJさんが「せんせのツリー見たいから私が行く日まで出しておいてね」と
おっしゃるので・・
今年はLEDのライトを一新して明るくほんわりと仕上がりました。
テーブルクロスも換えクリスマス仕様に。いよいよ12月です。
毎日の生徒さん達の笑顔をいただいて充実の年を締めくくれそうです。

2015-11-19

第一報は昨年北欧の旅の最終日コペンハーゲンのホテルで帰国の準備をしている時に
1通のメールが入りました。日本ヴォーグ社の担当N女史から企画を出していた
私著のハーダンガー刺繍の本が社内会議で通ったので先生これから忙しくなりま~す。と
そのタイミングに鳥肌が立ってしまいました。

春の作品展の最終日のパーティーで本が出るの。と発表後ステッチイデーでも
私の制作ページから販売予定が出ていたので何となく生徒さん方には浸透しておりましたが
このページからは初めてのご報告となります。

来春、私の単行本が出ることになりました。

 

そして一昨日、昨日2日に渡り立会いのもと撮影を終了いたしました。
1日目は横浜の洋館スタジオで2日目はヴォーグ社のスタジオで・・・
家の押し入れにバサッとおいてあった作品たちが羽をはやし飛び立っていきました。
編集のN女史、デザイナーさん、スタイリストさん、カメラマンさん、それから
私の代わりにテキパキと手伝ってくれた秘書?Hちゃんのおかげで最高の仕事が出来ました。
私の意向を組んでくださった、またそれ以上の出来栄えに興奮冷めやりません。
すってきなすってきな本に仕上がりそうですよ。

夏の間数名の生徒さんに手伝ってもらいながら不足分を作成しておりました。
気合いを入れるために集まった午後にはトニーベネットとガガのデュエットCDをかけていたのですが
合言葉的に「今日、ガガるから・・」なんて使っていたので『ガガクラブ』と名付け
頑張っていただいていたのでした。ガガの皆さんご協力ありがとうございました。

 

これからパターンやプロセスやら一番重要な部分の仕事が残っているので
私が頑張らないといけない部分ですがあの出来上がり画を想像しただけでがんばれます!
来春、バレンタインデーの頃かしら。皆さま首を長くしてお待ちくださいね。

 

 

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前report「祈りを込めて」に驚くほどたくさんの反響をいただきました。
針を通して皆さまと繋がっていられる・・・私をまた強くさせます。ありがとうございました。

2015-11-13

私の心臓部のノートのポケットには1枚の写真が入っています。
自宅に通っていらしたFさんと2012年の作品展の時に撮った写真です。
彼女とはその時を最後に逢えなくなってしまいました。
自宅教室のお茶の時間になるとそうっと洗面室に行きインシュリンを打っていましたが
いつも笑顔で最後も「せんせ、おいしいブドウを送るわ」と言ってお送りいただいた御礼の葉書を出す間もなく
帰らぬ人となってしまいました。その笑顔の向こうで色々な苦しみに耐えて頑張っていらしたのだと思うと・・・・
でも不思議と近くにいるような気がしていつも「しっかりやってる?」って見守られているようで
しっかりするために写真を持ち歩いています。

現在も闘病しながらお教室に通われている方、ご家族のお病気に立ち向かっておいでの方
その他にもお子さんの様々な局面に寄り添っていらっしゃる方沢山おいでです。
「針を持つと無心になれるの」皆さんそう言って乗り越えようとしていらっしゃいます。 
がんばれ。なんて無責任なことは言いません。
針を動かす繰り返しの中で、また繰り返すことによって進んでいく先の希望へと
どうぞ祈りを込めて立ち向かっていきましょう。
針を持つことは〈作品を作って楽しむ〉の他にその時間が今の自身のあり様を問うているのだと思います。

 

 

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さ、今日も素敵な作品ご紹介します。    

 

 

 

自宅教室Sさんの作品です。
ふくさの代わりに御祝儀を入れるものを作りたいのよ・・・とご相談くださいました。
私の在庫の中からちょっと変わったエンジの生地を見つけシックにこの色で刺しま~すと
選んだのは#644のベージュ。  中袋もこれまたミソノの不良在庫からリバティーの生地を。
縫い方手順もお付けしてお渡ししたらバッチリ出来上がってまいりました。
中板はご自身でカルトナージュでお作りです。
生活に即したこんな小物も豊かな気持ちになりますね。


2015-11-07

今日はクロスステッチ特集。

 

 

 

 

自宅教室Tさんのタブレットケース。 細かいカウントの生地に#25の糸1本どりです。
上部ボーダーはもちろん両端で柄合わせ。三つ折りヘムも1本抜いてポチポチと・・・
上品なグレーが美しい!

 

自宅教室Kさんのカルトナージュと組んだBOX。同色のフリンジと共に本体の柄にマッチして
豪華な仕上がりに・・・

 

春の作品展で大人気だったパターンをタペストリーに仕上げたのはつきみ野教室Uさん。

 

 同じパターンを自宅教室Kさんは茶色の生地に赤の花糸で・・・

 

ただのばってん、クロスステッチ。
されど奥が深く自由自在!ただのばってんだからこそセンスが伺えます。

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